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バルセロナの空港はオリンピックを契機に空港の大改修工事を行ったので、広々としたすばらしい空港だ。シンガポール航空でバルセロナに来た場合、多くの人は、このバルセロナでヨーロッパに入国し、まずはバルセロナ観光から始まるのだと思う。そのために、出口と書かれた方向に向かうと、イミグレーションのところで大渋滞に陥る。9時ごろに到着するために、入国審査のところのゲートがあまり多く開いていないからなのだと思われる。以前、パリに行ったときも、ゲートが2つしか開いておらず、そのために長蛇の列に遭遇したことがあった。ところが、バルセロナもさらにトランジットとして利用したい場合には、それがヨーロッパ国内もしくはスペイン国内においても、同じように「トランジット」して利用することができる。だから、自分達のように、バルセロナも単なるトランジット地点と考えている場合には、長蛇の列に加わる必要も無く、その横から抜け出して「トランジット」の方向に向かおう。このとき、重要なのは、事前に搭乗券を持っているかどうかである。
トランジットのほうに良くと、これから飛行機に乗るためのチェックが行われる。しかし、シェンゲン協定以外の国から来た人たちは、一度ここでパスポートチェックが行われる。つまり、ここでヨーロッパに入国したという審査を受けられる。並んでいる人なんか誰もいないので、ここではすんなりパスすることができる。ついでに、手荷物のX線検査を受けることになる。このときにトランジット後の搭乗券を見せる必要がある。もちろん最終行き先の確認をこのときに係員から言われるので、マドリードまで行くのであれば「マドリード」と言おう。
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パスポートコントロールを抜けると、すぐにコンコースのエリアに行くことができる。つまり乗り換えの搭乗口にいくことができるのである。そのエリアにいくと、どこの空港でもあるように、たくさんの空港内免税店が存在する。一通りのものが揃っている充実した空港だ。そして天井も高く、太陽光を自然に取り入れているために、空港全体がとても明るく、ヨーロッパらしい空港といったところだ。たくさんの人が行き来するところであるために、全体的に広く作られており、座るスペースもかなりゆとりがある。
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ただ、難点は、バルセロナの空港は発着便数が多いために、フライト情報があまりにも多い。フライト情報の看板に掲示される情報が、一度には2時間枠くらいしか出ないところが辛い。それよりも長いフライト待ちをしているひとにとっては、一体どこから出発されるのかわからないので、どこのターミナルに行けば良いのかとても迷うだろう。それとこれはヨーロッパの洗練された空港であればよくあることだが、搭乗口が変わったというような緊急的な情報が無い限りにおいては、特に空港内での放送は行わない。なぜならそんなことをすると、ほぼずっと放送をしなければならないからである。それだけ発着の飛行機が多いことを意味する。
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ちなみに、後述するが、バルセロナからバルセロナ市内へ出向くためには、空港バスが一番便利だ。
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