機内のエンターテイメントとして映画と、オンデマンドの音楽CDを聴くときはあっても、ライブ映像と見たりショーを見たりすることはほとんど無かった。その中で、なぜか眼についてしまったのは、「カイリー・ミノーグライブ」だった。カイリーミノーグ?久しく聞いていないなーと思った。それも昔の曲しか知らないし、最近何をしているのか全然注目していなかったオーストラリアの歌手である。イギリスに拠点を移したことは、なにかのニュースで見て知っていたのだが、それ以外、良く知らない。シンガポール航空の機内エンターテイメント雑誌を見ていると、カイリー・ミノーグは早期の癌を発見して、しばらく入院していたという事実を知る。そのあと、2008年にヨーロッパを皮切りに世界ツアーを2009年まで行っていたということも知らなかった。アルバム「X」のお披露目を兼ねてのツアーだったらしく、当初はヨーロッパとオーストラリアだけと思われていたツアーが拡大に拡大して、南アやアジアにも行ったというからすごい。でも、日本ではこのときツアーの中には含まれず、中華圏のみのツアー実施だったことは残念だ。ツアー名は「KylieX2008」(または単純にX2008と言われる)。シンガポール航空ではこのときのツアーを2時間にまとめた番組として放映されていた。
アルバム「X」やその前に発売されていたアルバムからの選曲が多かったこともあり、あんまり聞いたことが無いものばかりだった。しかし、それよりもライブの中で使われているデコレーションやストーリー性やダンスなどのヴィジュアル的なところを見ていた。とても40歳オーバーの女性とは思えないような動きっぷりで、マドンナが同じような歳だったときにはどうだったかなーと、頭の中で勝手に比較してしまった。
全部が全部知らない曲というわけじゃないのだが、派手なショーがあったり、しっとりとしたショーがあったりとか、そのギャップが激しいので、これは観客としてライブを見ていたら楽しいだろうなとおもった。だって、アメリカのアメフトのゲームで繰り広げられるようなチアリーダのような格好をして現れたかと思ったら、社交ダンスが踊られる宮廷衣装のような格好で現れたり、小林幸子のような天井からのゴンドラにより下りて来たりと、あれやこれやとめまぐるしい。衣装の着替えなんかも、楽屋ではほとんど戦争状態のような忙しさなのだろうというのは想像できるくらい、その衣装替えの時間がすごい短い。最後の最後に往年のヒット曲である「I should be so lucky」が出てきたとき、「いよぉ、待ってました」とばかり拍手で出迎えてしまいそうだった。それもアンコールの中での曲で、トリを務めた曲である。たまたま観たライブの最後の曲がこの曲だったが、他のライブ会場でも同じように曲の構成はしているのだろうか?それとも、気分と内容にあわせて毎回変わっているのだろうか?
これからもカイリー・ミノーグはいつまでも変わらない姿でファンの前に出てきて欲しいと思う。マドンナみたいに50歳すぎたら、ハイレグのデブになって、踊れなくなっているというのだけはやめてほしい。
Kylie Minogue Official Site
http://www.kylie.com/
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