マドリードの空港はスペインの航空会社であるスパンエアの本拠地の1つになっている空港である。従って、スターアライアンスでの事務処理・搭乗手続きは、このスパンエアの窓口ですべて代行を行うことになる。空港ターミナルの一番端の大きなスペースを取ってスパンエアのチェックインカウンターがある。自動チェックインも可能とするために、チェックインカウンタ横にたくさんの自動チェックイン機も用意されているのはすばらしい。頻繁に乗る人、大きな預ける荷物がない人は、この自動チェックイン機を使うのが便利だろう。これと同じような機械は成田空港にも最近多く見られるようになったので、使ったことがある人も多いのではないだろうか。しかし、トランクのような大きな荷物を持っているのであれば、再度、人がいるカウンターに並ばないといけないので、二度手間ではある。スパンエアでチェックインをした際に、担当した人は、まだ後ろにサポータが付いていないと処理が間違える人のようで、お姉ちゃん担当者。そして後ろには強面のおっさんが控えていた。マドリードからバルセロナへの単純片道1路線だけなので、間違えようが無いと思う。搭乗券の発券まではスムーズに行えた。そりゃぁ、そうだろう。座席も航空券購入時に登録しておいたし、マイレージの登録もしておいたからだ。あとは、単純にこいつが乗るというビットを立てればいいだけなんだから。
行きのバルセロナからマドリードに向かう際に、バルセロナの空港で揉めに揉めたラウンジに関しては、マドリードで登録された搭乗券に、きちんと「VIPL(VIPラウンジ利用可能)」の印字がされていたので、もう黙っていても、搭乗券を提示するだけでラウンジを利用することができる。しかし、ラウンジの場所がわからないので、この新米ねえちゃんに聞いてみた。「ラウンジはどこですか?」と。姉ちゃんの愛想はとても悪く、そして面倒くさそうに「階段上って、ゲート番号D64の目の前よ」と言う。そんなにフテ子になって言わなくたって良いじゃないか。可愛げがない。うしろのオッサンも何か言えばいいのに、間違ったことを言ったときだけ助け舟を出してやろうということしか考えていないためか何も言わなかった。
言われたとおりに、搭乗口のフロアのほうへエスカレータで上って、ラウンジに行ってみる。
ラウンジの入口は、嫌がらせのように無駄な前室がいくつかあり、そこを通って、ようやく本当の入口が存在する。入口を入ると、おばさん担当者が「Welcome!」と朝からスマイル0円で対応してくれた。搭乗券を見せると、パチパチとキーボードを叩く音とともに「yes, please」とあっさりOK。やっぱりVIPLの印字のすごさはここでは見事に発揮されてくれた。マドリードのラウンジも運営はスパンエアが行っているためか、つくりと設備がバルセロナと全く同じであった。ただし、マドリードのラウンジは、窓から滑走路が良く見える位置に属しており、いろいろな飛行機が発着しているのが見える。早めにラウンジに到着して、出発までのんびりしようと思っていた理由は、このラウンジで朝食兼のんびりをしようとおもっていたからである。10時50分の飛行機であったから、もっと遅く空港に到着してもいいはずなのだが、ラウンジで遊ぶという理由のために早く来ているというのもあほだなと傍から思われるに違いない。午前中の早い時間帯であれば、クロワッサンのようなパン類も提供されていたのだが、9時をすぎるとそのサービスがなくなり、食べ物として口に入るのは、酒のつまみとしてのクッキーくらいしかなくなってしまった。ただし、飲み物は朝からビールやワインなどのアルコールや、ソフトドリンクや個々にドリップする珈琲が用意されていた。やっぱり往復二回分のラウンジ利用で、25ユーロというのを払ったのは正解だったかもしれない。またマドリードのラウンジは無線LANが利用できる。これは入口のカウンターでID/パスワードを尋ねれば教えてくれるようだ。ここでもバカ食い・バカ飲みをしてしまって、だいぶ腹が満腹になってしまった。マドリードの空港は、搭乗と到着は同じフロアで行われるので、感覚的には羽田のようなつくりをしている。だから、これから乗る人と、飛行機から降りてきたひとたちの波が交差するので、とても騒々しいように思えるが、空港ターミナルは幅が広いので、狭いなというような印象は全くない。ラウンジを使わない人でも、ターミナル内には、飲食およびお土産屋があるので、それをゆっくり観て廻っても楽しいかもしれない。
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