リスボンの南東部に位置するゲートウェイとなる駅が、サンタ・アポロニア駅(Estacao de Santa Apolónia)である。この駅はスペイン方面への国際列車やコインブラのような北部方面にいく電車の発着駅である。ターミナル駅なので、当然ここが始発駅であり、スペイン方面からやってきてこの駅に降りたった場合、駅の目の前に大きなテージョ川に面したところに出てくるので、おそらくこのまま大海原に船で出て行くような気分になるんじゃないかと思われる。
国際列車も含めて入線する列車の本数が多いため、ホームの数がかなりたくさんある。特に20両編成が停まるプラットフォームと、それ以下の編成数を連ねている列車が停まるプラットフォームは、並びになっておらず長さの分短いほうが奥まったところにプラットフォームがあるために、駅に表示される列車の行き先と発車プラットフォーム番号をみたときに、そのプラットフォームは一体どこにあるのだ?と迷うかもしれないが、上を向いて歩けばちゃんと表示があるのでそれを参照すればいい。
ロシオ駅は日本の一般的な駅と同じようにプラットフォームに入るには改札口を通らないといけないし、そのために改札口を通るための入場券が必要になる。ところがサンタアポロニア駅は、一般的なヨーロッパの駅のつくりをしているので、列車を乗らないひとも列車の傍までやってきて、見送りも自由に出来る建物のつくりになっている。走り出す列車に付いて歩きながら、列車のなかに乗っているひとを見送るという絵になる光景を、この駅では実現することが出来る。
駅舎内にはバーカウンターはあるし、カフェもあるし、列車待ちの乗客がいろいろと使える場所が存在する。もちろん駅構内は無料のWi-Fiがあるので、発車待ちではこういう待合室でネットサーフィンしているのもいいだろう。残念ながら、オランダの鉄道と違って、電車の中ではWi-Fiが使うことが出来ないので、出発前にいろいろ調べたいときには調べることが出来るだろう。
そして駅舎もここは駅になる。駅の係員がいる切符売り場は、とても広く、天井が高く、ヨーロッパの主要駅の中でもかなり大掛かりでデザイン性もある駅だと思われる。駅舎の中もそうだが、この駅舎は絶対外から眺めて欲しい。日本の駅のようなつくりでは全く想像できず、もしかしてここは教会か?と思われるような作りの玄関口になっているのである。この発想はやはりヨーロッパ的だろう。
サンタ・アポロニア駅(Estacao de Santa Apolonia)
URL: ポルトガル鉄道の説明
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