2013/05/08

羽田からシンガポール航空で移動

羽田からの国際線搭乗は台北行き以外、これまで実は一度も経験をしたことがなく、それは変な時間に出発するものばかりだったからということもあるのだが、台北以外にこれまで用が無かったからということもある。しかし、今回のポルトガル行きのために使うシンガポール航空での出発は、深夜に羽田から出発する便を選択した。これだと、日程を結構有効に使うことができるということがわかったからである。ただ、出発の前日はかなりバタバタしてしまうのがちょっと辛い気はする。

羽田には空港バスでも1時間以内に到着できるくらいだから本当に楽。だが、あまり遅い時間に出発するバスがないので、予定より早めに空港に到着してしまうのが難だが、遅れるよりはマシなのでよしとする。

空港についてしばらくするとチェックインが始まるのだが、事前にシンガポール航空分についてはインターネットチェックインをしていたのでさっさと荷物のチェックインが出来るものかと思っていた。このとき、最終目的地がリスボンだったので、シンガポール航空でロンドンまで行き、そこからポルトガル航空でリスボンまでいくので、そこまで荷物は通してお願いしたいとしたところ、ポルトガル航空はシンガポール航空と同じスターアライアンスだから、それは問題なくできるので、ポルトガル航空分のEチケットを見せてくださいっと言われたので係員に見せた。ところがなにか雲行きの怪しい顔に変わり、その後裏方のひとに電話をかけてヘルプを呼び始めた。ちゃんとチケットがあるのに、なんだろうな?とおもって聞いたところ、「予約されている便なんですが・・・存在しないんです」と言われた。はぁ?なに、それ?ウソでしょ?じゃぁ、この旅行会社から発券されているEチケットは一体なんなの?と不安になってきた。

時間は夜の21時半頃なので、もう旅行代理店に電話をかけてみても繋がらない。担当者の個人携帯電話番号を事前に聞いておけばよかったとおもったが、これまでこんなことは無かったので不要だと思っていた。と思ったのと同時に、Eチケットの番号から検索をかけてみて、実際に予約しているポルトガル航空の便は実は別の便名だということがわかるんじゃないのか?と思い始めてきた。空港係員のほうもなにか調べてみてくれたようだが、こちらも直接持っていたタブレット端末を使って、ポルトガル航空のサイトにアクセスして、ネットから事前チェックインができるのを知っていたから、そこからEチケットの番号から検索をかけてみて、自分たちの便を確認しようと思った。結果はすぐ分かった。Eチケットの番号は正しかったので、その番号から、自分が予約している便の出発時間は正しかったが、予想通り、便名が違ったのだ。TP352便ではなくTP372便だったようである。別のシステムから空港側も、同じように便名が間違いで予約はちゃんとあることはわかったようで、お互いに「困ったもんですねー」と苦笑いをする結果となった。旅行会社のタイプミスなのか、それともシステムのバグだったのかは不明。荷物はちゃんとリスボンまでいくように手配をしてくれ、なおかつ、羽田のカウンターの人は「ポルトガル航空分の搭乗券はこちらではできませんが、ロンドンで搭乗券の手続きをするときに困るでしょうから、正しいEチケットに直して、のちほど搭乗口でお渡しします」と言ってくれた。羽田空港のひとたちの対応の完璧さに感謝であった。

搭乗までは時間がかなりあったので、それまではしばらく今回はラウンジにて退避。その状況に付いては別途記載したいと思う。

今回のシンガポール航空のフライトは、行きも帰りも、シンガポールまでと、ロンドン間もすべてA380だった。これは他のヨーロッパ諸国にいくフライトとは異なるようで、他だとまだ古い機体を使っているところなのだが、ロンドン便はシンガポールから見ると1日3便は出ているくらいなので、やっぱり重要路線ということになっているようだ。A380だと、旧機体に比べてエコノミーでも少し足元が楽だから好きなのと、座席でもUSB給電ができるのが便利だ。

羽田からシンガポールまでのフライトは6時間半くらいなのだが、その間に到着90分前くらいにご飯が出てくる。それまでは深夜フライトなのだが、自分の席の周りの人たちがさっさと寝てくれるというのであればよいが、そうではないのでまぁ寝られない。うとうとすることはあっても熟睡できないのは結構辛いものだ。ただ、幸いにも今回、往路のシンガポールまでと、その先のロンドンまでのフライトは、隣りに人がいない状態だったので、席がゆったり使えることは可能だったのは嬉しい。

シンガポールまでのご飯は以下の通り。

・メイン
  和食:鱸(すずき)の西京味噌焼き、玉子焼き、季節の野菜、ご飯
  洋食:チーズオムレツにベーコンとポテト添え
・フルーツ
・ブレックファストロールの盛り合わせ
・飲み物
早朝のシンガポール・チャンギ空港は、これまでもヨーロッパからの帰国の際に利用していたので特になんの不都合もなく利用することはできた。シンガポールに到着したときにしなければならないことはこの時には1つだけ。それはチャンギ空港が行っているプロモーションに参加することだけだった。これについては別途記載するとして、それもあっさり終了。そのあとは、空港のラウンジで時間までのんびりと思ったが、これまた後述することにして、ウンザリしながらロンドン行きのフライトに乗る。

ロンドンまでのフライトは、A380の2階部分だったので、窓側は2人席。だから、トイレに行くのはとても便利だったが、だいたい便利な状況におかれると利用しなくなるという矛盾は出てくる。が、それにしても隣りに席があるのとないのとではストレスは違ってくる。ただ、びっくりしたのはどうしてシンガポールから先のヨーロッパ便は、乗る行き先によってこうも客層が違うのだろうか?と毎回ビックリする。時期としては似たような時期に乗っているので、時期の問題ではないと思っているのだが、今回のロンドン便は客層としてはおとなしい人たち、言い換えれば紳士的なひとたちが乗っていると思われた。タダ難点としては、家族連れが異様に多い。特にモノも喋ることができないような子供づれが多いということだ。それだけシンガポールとロンドンの金融系のつながりが強いというこことによる人的交流の結果なのだろうとは思うが、赤ちゃん連れの場合、その子供がほとんど泣きっぱなしになるので、これが煩くて敵わない。だったら、ローマ便によく見られるじっとしていられないイタリア人のほうがまだマシだ。

シンガポールからロンドンまでのご飯は次の通り。常に日昼帯を通るので、2回の食事はどちらも「昼ごはん」。

■1回目

・メイン:①Singapore Fried Carrot Cake
          ②Scramled egg served with veal sausage, cherry tomatto and roasted potatoes
・フルーツ盛り合わせ
・シリアル(要らないわー、こんなの)
・パンとコーヒー

■2回目

・メイン:① Pork "Piccata Milanese" with vegetables and pasta
          ② Wok fried sliced beef in black bean sauce, leafy greens, carrot and egg noodles
          ③ Fish masala with spiced ladyfinger and basmati rice
・シーフードマリネとペンネパスタのサラダ
・チーズとクラッカー
・ベリーソースのパンナコッタ
・パンとコーヒー
 
帰国便はロンドンからシンガポールに到着する間に夜間飛行の地域があり、日が変わって到着する。従って、このフライト区間をぐっすり寝ておかないと、シンガポールから日本に戻るときには、めちゃくちゃ眠くて仕方ない状態になる。今回はこの帰国便の13時間フライトでは一睡も出来なかった。理由はいくつかある。1つめは、トイレの近くだったので人の出入りが多かったから・・というのは理由にならない。A380のエコノミーの席エリアはトイレのある場所は客席とカーテンを間に挟むようにしている。トイレは無灯で行うことはできないから常に電気がついている。そのカーテンで夜間飛行のときにはトイレの光が客席に漏れないようにシャットアウトしているのだが、乗客がバカなので、そのカーテンをほとんどの人は閉めないでいる。賢い人、育ちが良い人は周りの状況が見えるので、カーテンを閉めてくれるので眩しくないのだが、カーテンを閉めないのが結構いるので、そのたびにうとうとしていても目が覚めてしまうのである。2つめの理由としては、前後の乗客が本人は悪いわけじゃないのだが、どちらも読書をするために電気をつけていたことである。シンガポール航空のA380はシーリングライトの方式のほかに手元だけライティングするための設備を持っているのだが、それを使わないで天井からの煌々と照らすライトという従来の方式しか知らない人たちにとっては、それが普通に使えるものだと思って利用する。これは、前からそうなのだが、上からライトがあると、隣りのひとまでひかりが漏れるのは当然なので、眩しいのだ。手元だけ手元からライティングする仕組みを持っているのがA380には存在するが、利用マニュアルなんかだれも見ようとしないので知りえることは無いのだろう。3つめの理由は、行きのロンドン行きのときもそうだが、赤ちゃん連れが多い路線なので、そのガキどもが定期的に合唱のようにワーワー泣くのである。そして、無くだけじゃなく、う○こも漏らすようで、その漏れ匂いがぷ~んと客室内を漂うのだ。音声は自分が持ってきているiPod等からの音声をイヤホンで聞いていればなんとかガマンできるが、匂いだけはさすがに防ぎようが無い。臭い・眩しい・煩いの三重苦で長時間のフライトをガマンするのはさすがにもう辛くなってきたというのが実感した。

しかし、ロンドンから乗るときに、チェックインのカウンターで言われたのが、こちらはどうみても少人数なのに「グループか?」と聞かれた。カウンターのおばさん、あんたは人間の数も数えられんのか?と一瞬ムッとしたのだが、どうやらそれはカウンターのおばさんには理由があることが判明。同じロンドンからシンガポール経由で成田まで帰るフライトに、28人の日本人団体ツアーがいるらしく、そのメンバーの一部なのかと自分たちを思ったらしい。あのぉ、そういう団体だったら、団体の代表かツアコンみたいなのがまとめて手続きをするんじゃないのか?どうみてもこちらは個人旅行者でしょ?と喉まで良いかけそうになったが、事前にネットで座席のチェックインをしたんだけどねーと答えたら、「団体はそんなことはしないわね、あはは」と笑われた。そのあとの対応はすごい良かったのだが、それまでは、面倒くさいなーというような顔をしながら対応するぶっきらぼうなおばさんの対応だったのは忘れない。

搭乗口に行ってみて分かったのだが、その28人の団体というのは、てっきりオッサン・おばさんの団体旅行のツアーなのかと思っていたら、そうではなく、なにかしらの団体競技を行っているジュニア選手団だったことが判明した。ロンドンから帰国というのはいいのだが、費用をケチったのか、なぜ面倒くさいシンガポール経由で帰国をするようにしているのかが不明。選手だったら、早く家に帰るほうが絶対楽だと思うのだが、おそらく協会のどこかの人たちがシンガポール航空がいいんじゃないー?という理由だけで選んだとしか思えない。この団体競技のひとたちは一体なんの競技をしているひとたちなんだろうか?全員おそろいのセーターを着ていたのだが、そのセーターを見ただけでは、最初はシンガポールの日本人学校の生徒か?!とおもったくらいのダサさだったので、とても選手団とは思えなかったのは謝るが、帰国後にニュースをみても「○○選手団、本日日本に帰国」という記事をみることが無かったので、最終的にどういうひとたちなのかわからない。写真は掲載しておくので、この写真のセーターを着ている選手団は、一体なんの選手なのかご存知の方がいたら教えていただきたい。
帰国便のまずはシンガポールまでの機内食は次の通り

・メイン:① Chicke Kiev (Stuffed chicken with butter and parsley, vegetables and pasta)
          ② Stir fried Priental prawns with cashew nit, celery and fried rice
          ③ Mutton binyani (spiced mutton with saffron rice and green peas masala)
・鮭のキッシュ
・チーズとクラッカー
・アイスクリーム
・パンとコーヒー
 
2回目の朝食に該当するご飯は、次の通り。

・メイン:① Fried rice with Chinese roast pork, shrimp and egg
           ② Vegetable frittatta with baked beans, grilled chicken sausage and roasted potatoes
・フルーツヨーグルト
・フルーツの盛り合わせ
・パンとコーヒー
 シンガポールに到着後は、次の成田行きの飛行機に乗るための時間はそんなに長くなかったのだが、お土産をまったく買っていなかったので、バラマキ土産はここシンガポールで購入することにする時間だけで終わってしまった気がする。

ちなみに、シンガポールのチャンギ空港は帰りの便に乗るときに分かったのだが、これまではチャンギ空港の無料Wi-Fiは、利用したいときにパスポートと搭乗券の提示をインフォメーションカウンターに提示する必要があったのだが、さすがにたくさんの人が毎日毎日「無料Wi-Fiを使いたいんだけど」と申告してきていたとおもうので、その都度カウンターのひとが対応していると、他の問い合わせ業務が全くできなくなるということにようやく気づいたようで、とうとう、別に申告なしにでも誰でも利用できるということになったようだ。もっと早く気づけよとおもうのだが、監視管理国家のシンガポールで、なんの制限もかけずに誰でも利用できる環境を作るというのはさすがに国家としての玄関でもある空港で実践するには、かなり抵抗があったことだろうとおもうが、利便性を考えれば絶対申告無しにサービス提供したほうが良いに決まっているのだ。

シンガポールから成田のフライトは、もう眠気がピークにきたためか早々に爆睡してしまった。が、周りをみてみると、他の拠点からシンガポールを経由してきたひとたちなのか、それともそれほど多いとは思えないシンガポールから乗り込んできたひとたちなのかわからないが、結構多くの人がほとんど寝ていた。フライトは9時25分出発なのでそれほど眠くなるような時間帯ではないのだが、そんなに寝ている人が多いということは、おそらく大半の人がシンガポールを単純な経由地でしか使っておらず、シンガポールを経由するためにはそれよりも早い時間帯に出発する便できているわけで、結果的にはめちゃくちゃ早い時間に起きているからこそ、成田の便に乗ったら爆睡になるのは当然だろうと思った。

ちなみに成田までの飛行機のご飯は・・・和食と洋食の2種類があったのだが、メニュが書かれているシンガポール航空のパンフレットを持って帰ってくるのを忘れた。しかし写真だけは撮ってきたので、それを載せようと思う。
 
 
それはそうと、パンフレットに飲み物のサービスに「プーアル茶」というのがあったので、本当に出るのかなー?とおもって頼んでみた。最初「プーアル茶」と頼んでみたところ、なにそれ?みたいな顔をされたのだが、「ここに書いてあるじゃん!」と指差しで言ってみたら、そんなもの誰も頼むことは無いのか、あぁあぁという顔をされて持ってきた。が、プーアルは土臭いはずなのに、若いプーアル茶なのだろうか、すごい薄いプーアル茶が出てきたときに、これはもう頼んではいけないなというのが改めて分かった。お茶類を飛行機の中で期待するのはダメだ。ちなみにシンガポール航空のコーヒーも最近は、泥水並みに不味くなってきたのは追加しておく。

いちおう大好きシンガポール航空なのだが、ご飯メニュだけが取り得だったのに、それが最近はたいしたことが無いことに気づいたため、ご飯は今後は期待してはいけないと思うようになった。しかし、アメリカ系の会社よりはまだマシだ。

しかし、羽田から今回は使ってみて、意外と時間的に余裕もあるし、近いから便利だし、時間帯だけよければこれはいいということがわかった。しかし、帰国便では羽田到着だと23時かまたは早朝というものしかなく、23時で帰ってくる便を使った場合には、もしフライトに遅延が起こったりした場合、羽田から帰って来れなくなるというオチになりそうだから怖い。だけど、成田に到着すると、成田からは遠いから時間ばっかりかかって面倒くさいということになりうる。一番良いのは、良い時間帯に羽田に到着してくれれば良いんだが、それは夢で終わるのだろうか?今後の羽田拡張に期待だ。

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