2013/05/11

リストランテ・ヴァレンチーノ(リスボン)


ヨーロッパの多くの国は5月1日はメーデーのため祝日。この日は他の国家的祝日より、かなり重要の休日とみなされ、12月24日のクリスマスの日と同様くらい重要な日になっているが、それは政治的、歴史的に労働者ありきで民衆国家は成り立っているということを位置づけているだけの感謝認識日なんだろうとおもう。勝手に政治的に配慮された祝日にしたことにより、国民生活にもガラッと影響が出てくる事象は、実は観光客にはもっと影響が出てくる。なにしろ、あらゆる店・博物館等の公共施設・交通機関が営業停止になってしまうからである。土日関係なく営業しているのに、5月1日だけは休業という店は、めちゃくちゃたくさんある。だから、事前に店のチェックをしていて、5月1日の晩はここに行こうと決めていた場合には、もっと入念に営業日のことをチェックしていたほうが良い。

自分たちも実は5月1日のことをすっかり忘れて、この日はこの店に行こうと事前チェックをしていたのだが、実際にその店にいくと「今日は休業」という看板が出ているものばっかりだった。仕方なく、その代わり近くの店にとおもってその店に行ってみると、またしても「休業」。トリップアドバイザーで調べていたそのあたりの店れすらうを片っ端から歩いて調べてみると、悉く「本日休業」だったときのショックはデカい。中には、休業ではなく「閉店」というところもあり、歩き回ってヘトヘトになっているところに追い討ちをかけるかのようなガックリ感。裏道にあるレストランであればあるほど、本日休業なんていうのがほとんど。

最初はポンバル伯爵広場あたりとおもっていたのに、結局はレスタウローデス広場までやってきてしまった。ここまで来ると、さすがに休日だろうが関係なく、観光客目当てに商売をしている、ガメつい商売根性丸出しの店がかなりたくさんある。しかし、これらの店はその観光客の心理をついて、この日、特別にいつもより高いメニュしか出さないというところも結構あったりする。なにしろ、高いメニュであろうと、周りのレストランが軒並み休業となっているのであれば、ご飯を食べたい人たちはめちゃくちゃいるのに、それを裁く店がないので、結果的に、営業をしている店にだけ人が寄ってくるということになるのだ。

もうそろそろ店の選択もなくなってきたときに、適当に入ったのがレスタウローデスの近くにあるイタリアレストラン「リストランテ・ヴァレンチーノ(Restaurante Valentino )」だ。ポルトガルに来て、なんでイタリア料理か?という質問をされると閉口してしまうのだが、お目当ての店が片っ端から休業と言われてしまっては、適当に入った店が美味いかどうかはともかくとして、マズイとれす、やっぱり店が悪いし、なんで今日は5月1日なんだという意味不明な怒りが出てくるため、それならなんとなく味がわかるイタリア料理にしたほうが無難かなと選択に踏み切った。

適当に入ったレストランであったが、そこそこ全席にお客さんが存在し、店員の対応もかなりよく、お料理についても安心できる範囲内の味だったので、選択してよかったとは思う。しかしながら、特徴的なものはひとつもここのレストランには存在しないため、優等生的になにも引っ掛かるところが無いという、旅行者の記憶にとっては一番悲しいレストランとなってしまった。
こちらで食べたものは以下の通り。

・きのこピザ
・タリオテイリ・クリーム
・エビのスパゲッティ

ここのイタリア料理屋は「イタリア料理」と称しているが、特に肉料理も無いし、魚料理も無いし、鶏料理も存在しない。パスタとピザを中心として展開する、いわゆる「ピザっテリア」だった。だから、上記の料理についても、名前から想像する料理の味を想像してもらえれば、特に料理の特徴は存在しないので、食べた感じがどうだったのかというのはここでは述べないようにしたいと思う。

衝撃的なのはこのあと。このレストランで食べたものが原因なのかどうかは不明なのだが、帰宅途中に、猛烈にトイレに行きたくなった。それも祝日ダイヤで運行している地下鉄では、なかなか平日の夜のように電車がやってくるわけじゃない。だから早くホテルには帰れない。なおかつ、リスボンの地下鉄駅はどこもかしこも、日本の地下鉄みたいにトイレが存在するわけが無い。だから、ホテルに戻るまではトイレに行くことが出来ない。最悪なのは、レストランを出たあとに「トイレに行きたい」と思ったことだ。まだ店に居る間であれば、店のトイレに行けば良いのだが、店の外では「トイレを貸して」ということはできない。早く帰りたいのに、電車は来ない。電車は来ないと、そのイライラのために、余計トイレに行きたくなる。そして、レスタウローデスからホテルに戻るためには、1度ボンパル侯爵広場駅で乗換えをしないといけない。乗換えをするためには次の電車が車で時間がある。この待ち時間がとても長く感じた。最終的にはホテルの部屋に戻るまで、トイレはガマンできることできたが、部屋に入った途端に、すごい勢いの下痢になってしまい、すべての胃と腸にあったものを水溶性物質として出し切った感があった。あんなに出たのは、初めてタイに行ったときにお腹を壊した以来の凄さだった。あの店のせいで下痢になったとは思いたくないのだが、たぶんあの店のせいだとおもう。時間的に下痢はすぐに来るからである。

リストランテ・ヴァレンチーノ(Restaurante Valentino )
Address :  R. do Jardim do Regedor 1-49, Lisbon 01150, Portugal
Phone : 21 346 17 27

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「ピザっテリア」ってwwww