泥棒市を抜けると、白く鮮やかな教会であるサン・ビンセンテ・デ・フォーラ教会(Igreja ou Mosteiro de São Vicente de Fora)が現れる。この素晴らしい建物の教会は、実はあんまり観光客には人気が無いみたいで、他の教会に比べると観光客や訪問客が教会の規模に比べると、かなり少ない。
名前になっているサン・ビンセンテは、実際に存在した聖人ヴィセンテ・デ・サラゴサ(Vicente de Saragoça)のことであり、この聖人はリスボンの守護聖人になっていることから、この教会を作ったときのポルトガル王フェリペ2世の命により作られている。しかし、なぜリスボンの守護聖人にサン・ビンセンテが選ばれたのかというと、ヴィセンテの聖遺物が別に記載するカテドラルに奉納されたことによる、いわゆる強引な理由だ。名前の通り、この聖人はもともとスペインの北部のサラゴサにいたがキリスト教迫害によって殉教したために聖人化された。だけど、この教会には聖ヴィンセンテに関するものがあるかというと、そんなものはない。
教会はすっきりした形をしているのだが、それでもなぜか重厚な趣がするのはなぜだろうか?ゴシックからバロックにかけての移行時期に建てられたものだから、そういう雰囲気に見えるんだろうとおもう。
この教会の内部はとても不思議で、教会の正面にある祭壇の部分に、大きなパイプオルガンが存在している。大抵の場合、キリスト像やマリア像などが掲げられているのが普通だとおもうが、そういうものはここでは側面にある個別廟のところにあるだけだ。
ちなみにここの教会は、ポルトガル王家の霊廟になっているとのことだが、王朝末期のポルトガル王の墓がどこにあるのかわからなかった。霊廟になっていることは後から知ったのだが、一体どこに墓があったのだろうか?別室らしきものはなかった気がするが。
さて、教会を出て右側には回廊になっているので、そちらに時間があるひとはいくのもいいだろう。修道院として今でも利用されているところなので、修道院にいる僧をみかけることが出来るだろう。
サン・ビンセンテ・デ・フォーラ教会
Igreja ou Mosteiro de São Vicente de Fora
Open:9:00~17:00
Holiday : 月曜日
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