レスタウラローデスのすぐ傍にあるのがロシオ広場(Praça de Rossio)だが、本当の名前は「ドン・ペドロ4世広場 (Praça Dom Pedro IV)」という。このドン・ペドロ4世というのが、ポルトガル王ペドロ4世であり、のちにブラジルの初代皇帝ペドロ1世となったひとのこと。だが、最初にポルトガル王になって、そのあとにブラジル初代皇帝になったわけじゃない。ブラジル皇帝になったときには、ポルトガルでの地位は王太子であるため、王ではない。ブラジル統治を摂政の立場で赴任していたときに、国民に推されてブラジル皇帝になっただけのこと。しかし、人気ががた落ちして、ブラジルからポルトガルに亡命せざるをえず、そのときには既に先王が没していたために、そのままポルトガル王になっただけのことだ。
従って、その王の名前を冠している広場であるために、広場の真ん中にブサイクな顔をした銅像が立っているのが彼である。
この広場はよくみると競技場になるような形になっているため、もしかしたら元々はイベントによく使われていた広場なのかなと感じてしまうのだが、実はそんな歴史は無い様だ。ただ、悲しい歴史はこの広場にはあるようで、異端審問で有罪になったものが火あぶりを果たした処刑場として、いまの国立劇場の場所が使われていたというのがある。いわゆる魔女狩りなんかがこれに当たるものだろう。
ただ、この広場は今ではそんな暗い雰囲気はまったくなく、特に広場の東側にあるところにはオープンカフェがたくさん存在する。しかし、ガンジャを売っている黒人も結構この広場にうようよいて、観光客相手にそれを売ろうとし、それを生活の糧にしようとしているのが結構いる。まぁ、あそこまで堂々と売られていては、ポルトガルもとうとうガンジャOKの国になったか?と勘違いしたくらいだ。だいたいの売人は黒人。白人のヨーロッパ人が売っているのはほとんど居ない。
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