2011/05/15

ドブロブニクからザグレブへ

ドブロブニクからクロアチアの首都ザグレブに行くには、クロアチア航空で向かう。ドブロブニクから出発する飛行機のうち、最後から2番目の飛行機である。最初はもっと早い飛行機を予約していたのだが、航空会社の都合上、乗る予定だった飛行機が運行停止になってしまったために、余儀なくザグレブ行きの最終便に乗ることになった。クロアチア航空385便(OU#385)である。出発は19時10分。夜7時なのにヨーロッパだから陽はまだあるために明るかった。

ドブロブニクの空港は小さい空港なので飛行機が止まっているところまで徒歩で移動。これはなかなか面白い体験だった。ボーディングゲートは無い空港はあっても、ターミナルからバスで移動することはよくあった。が、止まっている飛行機まで各自徒歩で行けというのは、本当に地方の空港でなくては体験できないものだった。
ザグレブまでの飛行機は前のほうに座席の7A/7B。飛行機は3席-3席の2列である。同じ飛行機にはアジア系の人が数人乗っていたのだが、彼らが何人なのかは全然わからない。日本人かもしれないし韓国人かもしれないし、それ以外かもしれない。他人なので声はかけない。隣に座ったおばさんは、クロアチアの人のようで、通路を挟んで反対側の列に座っている連れの人にある人と喋っている。あまり嫌そうな雰囲気のおばさんではなさそうだから安心だった。

飛行機はほぼ時間通りに出発し、一路ザグレブへ。飛び始めたころになると、徐々に外の風景は暗くなってきて、途中からはすっかり窓からの景色は見えなくなっていた。ザグレブまでの飛行機は途中ダルマチアの海岸沿いを通っていくのだが、途中から内陸にあるザグレブのほうに機首は傾いていくために、下を見ると土のある景色が見えるはずである。だが、光の点在は少ない。

機内は出発してすぐに飲み物のサービスを開始した。ここではホットコーヒーを注文。簡素すぎるくらい簡素なサーブであり、いちおうスナックの提供もある。またクロアチア航空も機内誌が存在する。結構読み応えがある分厚い機内誌なのだが、ほとんどブランド物の宣伝ばかりで面白みが無い。たとえば、クロアチアの国内の観光地紹介でも書いていればちょっとは読みたいとは思うのだが、それが全く無く、クロアチア航空を使ってありがとうーくらいしか載っていない。あとは参考になるのは、クロアチア航空の就航路。これは参考になる。でも、やっぱりこのチャートを見ても、クロアチア航空はザグレブを中心に国内を飛んでいる航空会社であり、地方間の移動はかなり少ない航空会社であることはわかった。国外にも飛んでいるので、どこからか経由をしてクロアチアに来る場合には、是非クロアチア航空を利用するべきだろう。ザグレブに到着したときにはもうすっかり真っ暗。預けたトランクを受け取って、本当ならは市内に向かうエアポートバスに乗りたかったが、すでに到着したときにはもうそのサービスは終了。仕方なくタクシーでホテルまで移動することにした。到着口からタクシー乗り場はすごい遠い。なにしろ、ターミナルの端から端まで歩くようなものだった。もっと目の前にタクシー乗り場を作れば良いのにと思う。

タクシーの運転手は若い人だったが、親切そうな人だった。最初運転手からお決まりの「どこから来たのか?」から始まって「何日クロアチアにいるんだ?」とか聞いてきた。当たり障りの無いようなことを話をして気を紛らせていたのだが、運転手は日本人がクロアチアに来るのが珍しいと思っているようで、こちらが日本人であることにすごい興味があるようだ。先にドブロブニクに寄って来たことを話すと「俺も行ってみたい。行ったことが無い」と羨ましがられたのは印象的だった。近いんだから行けばいいじゃんと思ったのは、こちらが日本からの観光客だからだろう。

ホテルまでの道のりはほとんど車が通っていないこともあり、約20分くらいで到着できた。料金は210HRK。2人での移動なので、1人あたりは105HRK。これを高いと思うか安いと思うかは個人の主観だと思うが、自分としては荷物を持たないでホテルの目の前まで行ってくれるし、この時間で超過料金無しで移動ができたということは便利この上ないと思ったので妥当な金額だと思った。

いよいよ、ザグレブで3泊の旅行の始まりだ。だが、到着日はもうすっかり夜なので何もできずに、スーパーで買出しをしたあとに就寝。

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