ドブロブニク旧市街のなかの山側で、坂道の途中にあるにある洒落たレストランがあったので入ってみた。19時ごろに出向いたのだが、まだこの時間に出向いてもドブロブニクのレストランはそんなに混んでいないし、場所によっては開いていなかったりする。そして、いかにも客商売をしているようなところでは、朝から晩まで客寄せのおっさんが通りに立っているようなものなのだが、今回行ってみたレストラン「Lucin Kantun」はまったくそんな人は通りには立っていないし、呼び込みも全然行っていない。他に競合レストランはたくさんあるのに大丈夫なのか、ここのレストランは?と思ってしまうようなもんだ。店内は白を基調としていて、いかにも海沿いにあるレストランで、テレビのドラマにでも使われてもいいような雰囲気を醸し出しているようなところだ。オーナーシェフなのかどうかわからないが、メインのシェフと若い男のシェフの2人体制で料理を担当しており、シェフ自ら料理を持ってくるところは、いかにも家庭的なレストランだ。それに店内もそれほど大きくないから、すべて眼が届くような範囲でお客さんのスピードをみて料理を運んでくるというシステムになっている。客が多くなってくると、料理を運んでくるスピードが遅くなるかなと思っていたら、全然そうでもない。どこで調整しているのかどうかわからないがとても上手に切り盛りしている模様だ。メニュはそれほど多く用意されているわけではないが、それでも良心的な値段で、海産物を中心としたメニュがあるので、だいたいの人の舌を満足するものだろうと思うし、実際どの料理もとても満足するものだった。トリップアドバイザの一部にはあまり評価が高くないような書き方をしているものも見られるが、そんなことはない。だいたい悪い書き方をしている場合は、客のほうが悪いのだ。忙しい時間帯にやってきて「待たされた」とか、当たり前だ。そう思うならもっと早く行けばいいのだ。
さて、ここで食べた料理は以下の通り。
・Lamb Ratatoule : 35HRK
・Stuffed Squid Lemon Juice Mushroom : 35HRK
・Shrimps Risoto : 60HRK
・Grilled Octopus : 70HRK
・Chocolate Souffle with Ice Cream : 45HRK
・Creme Caramel Dubrovnik Style : 30HRK
まずは前菜として、ラムのラタトゥーユと、イカのレモンソースとマッシュルーム添えを頼む。なぜ海産物メインのところでラムを食べたかはそのときの気分をもう思い出さないのでわからないが、マトンではなくラムの柔らかい肉を食べてみたいと思ったからだろう。イカについては新鮮そのもので日本人のようにイカに親しみがあるような人たちなら喜んで食べてもいいところだ。どちらの料理も前菜としては、これからメインを食べるために胃を動かすくらいとしてはちょうどいいところだと思ったものだ。メインは海老のリゾットと蛸のグリル。海老のリゾットも蛸のグリルも想像通りの味。これぞ海産物をそのまま使ってますーというのを堪能できるものは、海に囲まれた日本に生まれたものにとっては素直に受け入れられるものだ。変な味付けをするために、余計なソースも何もつけないところがとても良い。このシンプルな味がわからないような、もともと味の濃いのが好みの人はたぶん嫌がるだろう。行かないほうが良い。微妙な味付けがわかるひとだけが行くべきだ。デザートとして、特に最初は頼まなかったが、前菜とメインのどちらも美味かったので、きっとデザートも美味いだろうとおもって、少し満腹だったが食べてみたいと思ったのである。チョコレートのスフレと、ドブロブニク風のクレームブリュレだが、スフレのほうは素直な味でとても上品。ウィーンあたりのカフェで提供されてもおかしくないような味だ。クレームブリュレのほうは、想像していたようなものとは全然違う形で出てきて、あれ?これは何ですか?というようなものだった。でも、このクリームがとても美味い。しつこくない。甘すぎない。ドブロブニクでは絶対行って欲しいレストランの1つだ。お勧め。
Lucin Kantun
Address:Od Sigurate bb, Dubrovnik 20000, Croatia
Phone: +38520321003
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