セルビア正教会を見た後に、絶対行ったほうがいいのがイコン博物館(Muzejs vrijednim ikonama)である。ここは、きっと初めて行くときには、どこが入口かわからないと思う。なぜなら、イコン博物館という名前なので、なにか立派な建物かとおもわれるかもしれないが、実際にはお土産屋じゃないのか?とおもうような入口になっており、博物館自体は2階に上がらないといけないのである。そして、開館しているのが午前中のみというから、午後に行っても開いていない。開いていないときには開かずの扉みたいにドアがきちんと閉まっているので、午後にイコン博物館があるあたりを歩いても、どこにあるんじゃい?と思うに違いないからだ。博物館自体はセルビア正教会の右隣にあるし、壁にはいちおう博物館だよーとキリル文字で書いているので、それを見て訪れるべきである。
さて、1階のお土産屋みたいなところはセルビア正教会に心底興味がある人だけ観るべきところだと思うが、一般的には2階に上がって、いろいろなイコンを見るべきである。東方正教の場合、偶像崇拝ではなく、一番重要なのはイコンなのである。そのイコンが古くは10世紀くらいのものから展示されており、どれもが、西ヨーロッパでルネサンス化したあとの肖像画のように、人間っぽく描かれているわけじゃなく、頭でっかちで、子供が書いたのではないか?と思うような描き方をしているところに注目だ。そして、題材としては良く知られている通り、キリストが十字架に掲げられる直前のものやら、東方三賢者がやってきた場面やら最後の晩餐の場面などなどたくさんのイコンが観ることが出来る。イコン自体は木の上に掲載されているので、色がかなり褪せているのだがそれは仕方ないだろう。それもイコンの大きさは大きいものから手のひらサイズまでいろいろあり、それが間近にみられるというのはとてもすごい環境だと思う。触ろうと思えば触ってしまいそうなくらいだからだ。もちろん、触っちゃダメ!さらに奥に進んでいくと、今度はセルビア正教の聖書の展示がある。聖書だけではなく、セルビア正教が配布した過去の宗教的冊子やら、過去の重要な宗教的儀式に使われたような文書、または西洋の宗教は科学技術とも密接な関係があったのだが、東方正教でもそれは同じで宗教から派生した各種学術文書も保管されている。まるでここは図書館なのだ。だが、図書館といえども実際には触ってはいけない。部屋の真ん中には展示物である書物がどういうことが書かれているのかというのを見本として見せている。これを眺めればいいだろう。でも、すべてはラテン文字ではなくキリル文字で書かれていることに注目だ。イコン博物館
Open : 9:00~13:00
Fare : 10HRK
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