海洋都市ドブロブニクはいつの時代でも地中海貿易の中心地でいたのは間違いない。そして貿易だけがドブロブニクの繁栄に繋がるために、船の発達がそのままドブロブニクの発展に即繋がることを意味した。ドブロブニクの街が海運業とどのように関わってきていたのかをまとめて展示しているのが、海洋博物館(Pomorski Muzej)である。
2階のほうは古い時代のドブロブニクのことを説明しており、主にラグーザ王国としてのドブロブニクの繁栄についての展示が多くある。
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これだけでもいろいろな展示物があって見るものが多いのだが、もっと凄いのは、3階に上がったところにある展示だろう。こちらのほうは、産業革命を経たあと造船業がハプスブルグ家の配下で発達していった様子を展示している。
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面白いなと思ったのは、近代になったときに、海軍としてハプスブルグのオーストリア帝国が主に使っていたのはドブロブニクであり、海軍の乗組員になるために必要な技術や習得すべき学問というのもこのドブロブニクで行っていたことが展示物でよくわかるようになっている。それと、オーストリア=ハンガリー二重帝国時代になると、海軍の軍艦に付けられる国旗というのがハプスブルグ家の国旗のほかにハンガリー王室の国旗も付けられるという不思議な光景が絵画で見ることができるのである。
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この海洋博物館は意外に訪問客が多い。たぶん、ドブロブニクにやってくる観光客で、それも団体観光客が必ずと言っていいほど訪問する場所に上げられているからなのだろう。館内はお世辞にも大きいわけじゃないのだが、団体客が入るとそれだけで暑苦しくなる。団体客の場合は、展示物をじっくりみているわけじゃなく、添乗員が説明したいところだけをざっと駆け抜けるようなものなので、自分が見たいときには見られないという苛苛感はあるだろうが、ちょっと時間が経てはそういう団体客はいなくなるので、待ってみるのもいいだろう。
海洋博物館(Pomorski Muzej)
Open : 9:00 - 18:00
Fare : 40HRK
Holiday : 月曜日
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