2011/05/15

ロヴリイェナツ要塞(ドブロブニク)

あまり観光客が来ないのだが、絶対行っておくべきところがドブロブニクには存在するが、それは旧市街に入っていないが、インペリアルホテルの正面に見えるロヴリイェナツ要塞(Tvrdava Lovrijenac)である。この要塞に行くためには、一体どこから行けばいいのか?とわかりにくいかもしれないが、なにも考えずに海岸沿いのほうにジャンジャン下りるように行ってみれば、必然的に要塞に上れる階段に出てくる。観光客としては、レストランのオルハン(Restaurant Orhan)に行きたいなーというような顔をしていけばいい。そうすればいける。なぜならオルハンが一番海岸沿いにあるレストランであり、そのレストランの前を通っていけば要塞に上る階段にいけるからだ。しかし、この要塞に上る階段というのがまた結構急な階段であるため、上った直後はきっとはぁはぁ言うことになるだろう。だが、苦労して上っただけの絶景がここからは見ることができるので絶対に行って欲しい。どんどん階段を上っていこう。上っていくたびにその景色がだんだん変わっていくし、ドブロブニク旧市街を別の角度から見ることができるという楽しみにワクワク感が増してくることだろうと思う。そして長い階段を上った後には、簡素な入口に到着し、そこには係員が1人ぽつーんと座っている。なにも小道具はここにはない。係員は1日本を読んでいる模様だ。たまにこうやって客が上ってくるので、その相手をするという感じである。しかし、是非要塞の建物に入る前に、入口の上を見て欲しい。そこにはドブロブニクの精神を表した評語が刻まれている。

  「NON NENE PRO TOTO LIBERTAS VENDITUR AURO」

意味は「どんな黄金との引き換えであっても、自由を売り渡してはいけない」だ。小国のドブロブニクでは自由貿易のためには敵に黄金を渡すこともいとわなかった。何を犠牲にしても共和国の自由と独立だけは保ち続けなければならないという共和国を支えた人々の強い意志が伝わってくるようである。隣国の強国に屈するように見せかけながら絶対に巻き取られることは無かったその商売こそが自分たちの生き残る道であるという独立自尊の精神は類まれな国家だったといえよう。要塞の中に入ると、本当にがらーんとしている。何もない。何もなさ過ぎて、これはいいのだろうか?とおもうようなものだ。でも、要塞の壁はとても厚い。ガイドによれば、その壁は厚いところで6メートルもあるようだ。6メートルもあれば、海上からの大砲で撃たれたとしても、そう簡単にぶっ壊れることはない。さらに奥のほうに行くと、礼拝堂の跡が実はある。今でも残る聖母マリアの肖像画が壁にかかっているが、神のご加護をという意味で頑丈な要塞を作ったことなのだろう。要塞の上にも上ることができる。そこにはおびただしい大砲とレプリカだが、大砲に使われた玉と同じ大きさの球型の石が置かれている。さらに一番高いところにはドブロブニクの街の旗が掲げられている。常に強い風に煽られているために、この旗は実に力強くはためいている。やっぱりこの一番高いところからドブロブニクの旧市街の様子をみるのは最高だ。青い海のアドリア海。オレンジ色のドブロブニクの旧市街の建物の屋根、白色の城壁というコントラストが素晴らしい。これだけで溜息が出てしまいそうだ。江ノ島のように汚い海でななく、真っ青の海だから絵になるのである。サンドイッチと飲み物を買ってきて、昼間のいい天気の時には、ここに上ってドブロブニクの旧市街を見下ろしながらご飯を食べるということをしてみるのもいいのではないだろうか?かなり贅沢な御飯だと思う。

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