ドブロブニクの旧市街を眺める方法は、やっぱり山から見るべきだろう。その山とはスルジ山(Srd)のこと。この山に上る話については別のところで記載するとして、今回は楽してスルジ山に上る手段としてのロープウェイについてのことを記載したいと思う。
ロープウェイに乗るためには旧市街の北側にあるブジャ門(Vrata od Buza)から行くのが一番近い。しかし、このブジャ門があるところは、旧市街の中でも結構高台にある場所だ。プラツァ通りのところを水準に考えたときには、山側の旧市街は階段状の坂道になっており、そこを必死になって登らなければブジャ門には行くことができない。これから山に上るというのに、これでは行く前にへばってしまうではないか。そこで手段は2つある。1つはちょっと体力が必要な方法だが、金はかからないし、時間は自由が聞く方法。もう1つは金がかかるし、時間に制約がある方法だ。最初の手段は、ピレ門から山側に向かってひたすら道路沿いを歩いていくという方法だ。これだと階段を登らなくて良く、ゆっくりでもいいからなだらかな坂道を上っていけばいいだけである。ただし、ロープウェイのところまでは少し時間がかかるので、ちょっと体力は使うことにはなる。もう1つはバスをピレ門から乗るという方法である。ピレ門のバスターミナルから、バスの番号#5と#8のどちらかに乗れば、実はロープウェイ乗り場の目の前にあるバス停まで乗ることができるのだ。でも、バスは時間に正確でもなく、そんなに頻繁に走っているわけでもないので、時間に自由度がない。ただし、ベビーカーみたいなのを押しながらもスルジ山に上りたいひとにとってはいいことだろうと思う。ロープウェイは人が結構集まったら動くというもの、それは地上のほうがたまった場合かもしれないし、山頂側のほうで人が溜まって来た場合もあるだろうし、どちらかだ。だから、何時に出発するなんていうものはなにも記載していない。でも、大丈夫。昼間であれば、山に上ろうとするひとたちは観光地なので結構いるものだ。だから、ちょっと待っていればすぐにロープウェイは動くことになるだろう。
ただし、ロープウェイは天候が悪いときには動かない。風が強いときには動かない。これはスキー場のロープウェイの仕組みと全く同じだ。
さてロープウェイは片道40HRKで約3分で到着できる。ロープウェイの中では他の観光地のようにドブロブニクの説明をその3分の中で行われていたりするのだが、誰もそんなものは聞こうとは思っていない。下の駅から登っていく場合には、だんだんドブロブニクの旧市街の輪郭が視界に全部入ってくるようになるので、これは結構楽しいものだろうと思う。ただ、ロープウェイの山頂駅に到着したら、同じような景色は見ることができるので、なにもロープウェイの中で写真を無理やり撮らなくてもいいだろうはおもうのだが、みんなだいたいロープウェイの先頭または後ろの窓側に張り付きになって見ていたりするから笑える。
ロープウェイ自体はずいぶん前にも存在していたのだが、クロアチア内戦の時にユーゴスラビア軍によっていち早くぶっ壊された。それからしばらくロープウェイの再開は無かったのだが、2010年の夏には復活することができた。だから、いまのロープウェイはすごい綺麗である。
歩いて登るスルジ山でもいいし、楽して登るスルジ山でもいいし、どちらを選択するのかは自由だ。だが、体験的には行きか帰りのどちらかはロープウェイに乗っていただきたい。ロープウェイからの景色はなんだかんだいって最高だから。
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