2011/10/09

バゴイヴァール(ブダペスト)

ブダペストで一番有名なレストランであるグンデルの姉妹店でバゴイヴァール(Bagolyvar)は、グンデルの隣りにあるレストランで、ハンガリーのトランシルバニア地方の田舎風をイメージしたレストランになっており、後で記載するグンデルのほうは硬派な正装が必要なところだが、ここは気軽に入ることができるところだ。
グンデルもそうだと思うが、こちらのバゴイヴァールのほうも実は予約を入れておいたほうが実はいい。たくさんの人が食事に行くような夕御飯の時間帯だと、やっぱりこの店に行っていたいと言う観光客は多いと思うので、いざ店に行ったら、前に入った人たちが出て行くまで待っていないといけないという残念なことになる。結構この店、人気の店だからだ。自分たちが行ったときも、ほとんど満員で、あとは予約席のみしか空いていないというような状態だった。

店内のイメージは田舎の家「っぽい」ように見せているが、田舎臭いものを全面的に押し付けているようなことはまず無い。実はお洒落なデコレーションとテーブルクロスがされている店であり、店員も民族博物館から出てきたような服装を着た人たちであった。しかし、ちょっとだけ無愛想なところがまたにくたらしい。ちょうど店内ではハンガリーの楽器・ツィンバロンの演奏がされていた。ツィンバロンの名前は聞いたことがあったのだが、実際に演奏しているところを見たことが無いし、またその音色も聴いたことが無かったので、なんだか貴重な機会が得られたと思った。ここでは常にオッサンが店の隅のほうに座っていて、レストランの客が楽しく御飯が食べられるように、たまにこのツィンバロンを弾いているようだ。弦楽器の仲間に入れてもいいと思うのだが、その弦を2本の棒で叩くことで、金属的で、そして細い音が鳴り響く。ピアノの原形になったチェンバロの音色に似ていると思う。髭面のいかにもハンガリー人というおっさんが奏でる音楽は、とても楽しい曲ばかりだ。曲名は知らないけど。楽器の種類がわからなかったので店員に聞いてみたら、どうやら隣りのイギリス人カップルも楽器のことが気になっていたらしく、「あの楽器、名前なんていうの?」と聞いてきた。ツィンバロンだということを言ったら、へぇーとな。それだけかいっ。

ワインを頼んでその間に御飯のメニュを選ぶとしよう。ここで頼んだメニュは以下の通り。・Chilled Sour Cherry Soup : 800HUF
・Traditional Goulash Soup with pinched Dumpling : 1290HUF
・Chicken Paprikash with little Egg Dumplings : 2450HUF
・Pork Tenderloin Vienna style (in Breadcrumbs) : 3190HUF

まずは、絶対ハンガリーで食べたいと思ったのが、フルーツのスープ。今回はさくらんぼのスープである。見た目がまず良いではないか!ピンク色のスープである。あとはサワークリームも混ざっているのでとても柔らかい。チェリーの味だけしかしないと思ったらそうでもない。こういうフルーツのスープは、夏のような時にはよくハンガリーでは食べられている食事の1つで、食欲増進になるようである。時によってはメロンスープだったりと、いろいろあるようだ。甘いのが苦手な人はきっとダメというだろう。
ここでもグヤーシュスープは注文するのだが、皿に盛られたスープで提供されるというのではなく、つぼに入ったスープを、自分の好きなペースで食べれば?というようなシステムで、ちょっと洒落たハヤシライスでも食べるような感じの提供だった。一緒に提供されているパン類と一緒に食べるとちょうど良いだろうと思われる。
チキンパプリカは、パスタを食べているような料理だ。ベースとなっているのは下に敷かれているダンプリングとパプリカソースの掛かったチキンはなかなかベストマッチだと思う。これは絶対日本人の舌にはとても合う味だ。絶対頼みたい1品だとおもう。
最後に、オーストリアではウィンナーシュニッツと呼ばれる骨付きカツレツである。これも豚の肉がちょうどいい揚げ方をしているため、そのまま骨の部分を持って、かぶりつきたいと思ってしまったのは下品だろうか?台湾の屋台だったら、そのままはじめ人間ギャートルズばりに肉に食いつくというのもありだろう。
自分たちが入ったあと15分くらい経過したら、韓国人の3人組親子が入ってきた。10歳くらいの子供づれの韓国人親子は、店に入ってきたときに、店員に「予約は?」とたぶん聞かれたのだろう。答えとして当然「していない」というと、「いま席が無いから、まっててください」と店員に言われたとたん、指差して「あそこにテーブルが空いているだろう!」と文句を言い始めた。出た・・・火病。韓国人って本当に自分の思い通りにならないと文句を言うし、ルールは無視しても、自分が納得しない間は自己主張が通るものだと勘違いしている人種である。たぶん、あいているテーブルは、予約席として用意されていたんだろうが、予約されている時間帯を調べるために帳簿のほうを調べ始めて、たぶんこれも想像だが、客の顔色を見て「こいつらだったら、あまり長居はしないだろう」と判断したのか、自分たちの隣りのあいていたテーブルにやってきた。わしら、あいつらの仲間じゃないんですけどー。3人の親子は、メニュを見ながら、いきなりパンだけ食べ始めた。マナー悪すぎ。まさか、なにも注文しないで、パンと水だけ飲んでそのまま帰ろうと思ったのではないだろうか?最初はいきなり帰ろうとしていたようだが、何か注文しないとダメですと怒られたようで、仕方なく注文。しかし何を注文して良いのか分からないみたいで、困っていた。韓国人相手に助けるわけが無い。最終的に、この3人の親子がどうなったのかは知らないが、横でくちゃくちゃ食べるし、韓国人や中国人特有の犬食いで食べているし、同じ人間とは思えないようなしぐさに、このレストランの雰囲気を一気にぶっ潰した感じがした。

Bagolyvar
URL : http://www.bagolyvar.com/
Address : Allatkerti ut 2, Budapest
Phone : 1-468-3110
FAX : 1-363-1917
Open : 12:00pm - 23:00

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