2011/10/09

漁夫の砦(ブダペスト)

漁夫の砦(Halaszbastya)は、とても不思議な名前だと思う。中世において王宮を守るのが漁夫の役割だったことに由来すると言われているが、本当のところはよくわからない。しかし、現在の漁夫の砦自体は1895年から1902年にかけて作られたものであるため、デザインとしては、アールヌーボーっぽく見える。真っ白な大理石のような石で造られた、丘の上の建つ城壁の端に値するこの砦は、ペスト側から見てもとてもきれいに見えており、砦自体から見ても、これはとてもきれいなものだ。特に、青い空に映えると見栄えがする。しかし、この砦の見学はなぜか有料である。有料だといっても、一部の砦の中に入ることと砦の上に登ることができる権利のための費用であるのだが、同じようなことは無料でできるところもあるので、わざわざここで金を払ってまで見る必要は無いものだ。無料で見られるところというのは、北側にある砦で、砦の上がカフェになっているところである。ここ、カフェになっているとはいえ、カフェを利用しない人も好き勝手に出入りして写真を撮ったりしているので、やっていることは、有料の場所と全く変わらない。砦の上に登り、そこからドナウ川とその向こう側のペスト側の景色を見るのは、再考のビューポイントだと思う。砦自体が数人しか見ることができない先端というわけじゃなく、横長く丘に沿って造られているところなので、かなりの人数が同時に同じ光景を見ることできるのはうれしい。特に、夜になると、この砦は無料開放されてしまうため、昼間にわざわざ金を払ってまで見るのは本当にばかばかしいと思ってしまう。だから、夜になってこの砦にやってくる観光客が結構たくさんおり、ライトアップされたドナウ川+ペスト側の歴史的建造物を見る人は実は多い。

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