ドナウ川にかかる3つの素晴らしい橋の内、真ん中にあるのがエルジェーヴェト橋(Erzserbet hid)は、旧ハプスブルグ家の名残が名前として残っている唯一だと思う。本当なら、南にある自由橋もハプスブルグ家の名君フランツ・ヨージェフ橋と言われていたのだが、ハンガリー人にはめちゃくちゃ不人気だったので、あっさり名前を撤去。しかし、王妃エリザーベド(マジャール語読みだと、エルジェーヴェト)はウィーンの堅苦しい雰囲気がいやで、自由奔放なブダペストが大好きだったから、ほとんどハンガリーに滞在していたことで、ハンガリー人の人気を集めたため、いまだに橋にも名前が残っているし、いまだに尊敬の念は彼女に残っているのがすごい。橋は片側3車線であるのだが、残念ながらくさり橋みたいに全面石造りという橋ではない。近代的な鋼材で作られたつり橋である。だから、橋を渡っても途中で写真に収めたいような彫刻のようなものを見つけられることは無いのだが、橋からは、ブダ側にある丘の立っている聖ゲッレールトのモニュメント像を見ることができる。聖ゲッレールト(イタリア語読み:ジェラールト)は、イシュトバーンのお目付け役としてキリスト教布教のためにハンガリーにいたのだが、ドナウ川に放り込まれて殺された可愛そうな宣教者。
それと、ブダ側にあるのは橋の袂のところにあるエルジェーベドの銅像。ここの銅像はほとんどの人が訪れることがなく、ひっそりとしているのだが、ペスト側から渡ってくる場合、左側の歩道を歩いていると、この銅像に繋がる公園(Dobrentei ter)へ下りる階段へ行くことが可能だ。特に銅像の前には献花があったりすることはない。または、鳩の糞まみれにもなっていない。一度ごらんアレ。彫刻としても顔つきがとても綺麗で、いまにも動き出しそうな表情をしている。
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