2011/10/09

7年ぶりのハンガリーへ

9月の夏休みは、祝日の配置があまりよくないために、休みが取りやすい代わりに祝日を含めて9日以上になるような休みの取り方ができないのが悔しい。そうは言っても、前後の土日を挟んで9日間も休みを取れるという長期間は、ゴールデンウィーク以外に取れるときがないので、こういう有り難いときにはヨーロッパに行くことに決めている。

さて、今年のヨーロッパツアーはどこにしようかと考えたところ、ここ数回、なんだかハプスブルグに関するところばかり行っているような気がするということもあるが、やっぱり中欧エリアの華やかで高度な文化形成をされているところが好みだと、だんだん自分の中で分かってきたので、中欧エリアからまた選んでみようと思った。

あと、中欧エリアで行っていないところは、スロバキア、スロベニア、ポーランドではある。ポーランド以外は実はどういうところなのか全くと言って良いほど知らないし、パラパラとガイドを見たところによると、自然以外は何もないという、せっかくの長期の旅行ができる期間としてはとてももったいない渡航地だということが分かった。ポーランドは歴史的にも面白いところで、常に大国の領土分捕り合戦に巻き込まれてきただけあって、文化的にも高い地域だ。しかし、北部ヨーロッパにいけばいくほど、食べ物が貧相であることは分かっている。いつもジャガイモとキャベツだけ食べているのもイヤなので、なんとなく拒否権発動。そうなると行くところがないじゃないかーということになる。

初めて中欧に行ったところは実はハンガリー。それもハンガリーがEUにちょうど加盟する瞬間に出くわしてしまった2004年のゴールデンウィークに行っている。ハンガリーがEUに入るからハンガリーをそのときに選んだというのではない。たまたま選んだら、そのときにハンガリーがEUに加盟し、そして国全体でお祝いイベントが行われていたというだけのことだ。だから、それ以来ハンガリーの土地には全然行っていないのでもう7年にもなる。そして、いろいろなところに行きまくっているためなのかわからないが、だんだんハンガリーに行った記憶がなくなりつつあり、荘厳で国全体が世界遺産のような場所の素晴らしい記憶が自分の中でなくなるのもイヤだった。だったら、久しぶりにハンガリーにいくのも良いなと、そして、グヤーシュ飲みまくりで、トカイワインで酔っ払いまくりというのも良いだろうという単純な結論から、今回の渡航はハンガリーに決定。

直行便がないハンガリーにはどうしてもヨーロッパのどこかのハブ空港を利用しなければ行くことができない。一番ハンガリーから近いのはウィーンを使うこと。しかりマイルゲッターとしては、シンガポール航空が就航していないウィーンを経由をするということは、選択路線の中には入ることができない。なぜ、シンガポール航空はウィーン便を作らないのだろうか?文化的思考が全くない金のことしか考えていないシンガポール人にとっては、ウィーンは興味がない回顧趣味の場所にしか映らないのだろうか?そうなると、他に選択はミュンヘンかフランクフルトということになる。ドイツ領土からはルフトハンザが飛んでいるので、同じアライアンスの航空会社であるから、便利この上ないことは分かっている。残念ながらハンガリーのナショナルフラッグであるマレブ・ハンガリー航空はスターアライアンスではなく、ワンワールドに加盟しているため、全く航空会社の選択に入らない。

原発や地震災害による折からの渡航自粛ブームが一時期解放されたためなのか、それとも節電モードの日本全体がイヤになってしまったのか分からないが、渡航期間の航空券がなかなか予約ができない状態になっていた。旅行会社には、ミュンヘン経由の場合とフランクフルト経由の場合と2経路の場合でキャンセル待ちにしてもらうことにした。もちろん、東京出発である飛行機も、成田の場合と羽田の場合とでは違うので、両方をリクエスト。何がOKになるのか分からない状態を作ってしまったが、このおかげで意外に早く渡航可能な路線の確保をすることができた。

今回の渡航は結局下記の路線で行くことにした。

■往路

 2011/Sep/17(Sat) SQ #637 NRT 11:30 → SIN 17:45
SQ #328 SIN 23:05 → MUC 05:35(+1)
2011/Sep/18(Sun) LH #1676 MUC 11:05 → BUD 12:15

■復路

2011/Sep/24(Sat) LH #1335 BUD 09:15 → FRA 10:55
SQ #25 FRA 12:35 → SIN 06:30(+1)
2011/Sep/25(Sun) SQ #12 SIN 09:25 → NRT 17:30

SQ : シンガポール航空
 LH : ルフトハンザ航空
 NRT : 成田
 SIN : シンガポール
 MUC : ミュンヘン
 FRA : フランクフルト
 BUD : ブダペスト

航路と日程が決まったら、次はハンガリー滞在時にどこに泊まって、だいたい何をするかということになる。前回は結果的に滞在が4日間しかなく、その間にほとんどブダペストにしか居なかった。だから、今回はハンガリー全体を廻るのが良いだろうと思った。ところが、ハンガリーはいちおう鉄道網ができているとはいえ、結構どこに行くにも時間がかかる場所であるし、すべてがブダペストを中心に交通網が出来上がっているので、西から東へ移動する場合にもブダペストを通らざるを得なくなる。どんなに遠い場所でも、3時間半もあれば国の端に行くことができるということを考えると、拠点はブダペストにいればいいのではないかと考えた。遠方地に宿泊地を構えたときには、必ずその場所へ行かないといけないという度胸が必要になるが、滞在中は常にブダペストということにしておけば、気が向いたら行きたい方向にいけばいいという選択の余地が広がる。したがって、今回は6泊とも全部ブダペストというすごい長期の滞在にしてみた。たぶん1つの都市にこれだけ長く泊まっているということは過去にもないと思う。

前回は交通の便が良いデアーク広場の傍にあるメリディアンホテルに泊まったのだが、宿泊料金がめちゃくちゃ高い。今回はそんなに高いところにしないで置こうというおもいはあるが、便の悪いところだとどこに行くのも面倒くさくなるとおもって、できるだけ良い場所を選ぼうとした。そのときに、国鉄西駅傍にあるラディソン・ブル・ペケも良いかなとおもって選択の1つにしようかと思っていたのだが、部屋の設備があまりよくないことがわかったので、別のホテルにしようと急遽変更。それで選んだのが、メリディアンの隣りに位置するケンピンスキーホテルにした。5つ星ホテルでありながら、ハンガリーフォリントのレートがだんだん下がってきているために、設備やホテルランクの割にはすごい安い値段で泊まることができたのは良かったと思う。

結果的にはブダペストにずっと滞在したことは正解だった。なにしろ見所がたくさんありすぎるのがブダペストだからである。前にも行ったことがあるが、全然記憶からなくなっているので、二度行っても、そこを初めて訪れる感覚が出てくるのが不思議だ。

今回のハンガリー渡航に関する感想や七転八倒だった出来事については別のブログで記載していきたいと思う。

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