2011/10/09

ミューヴェーズ(ブダペスト)

カフェ・ミューヴェーズ(M?vesz)はオペラ座の前にあるカフェであり、ここもカフェ文化として昔から文化人のたまり場として使われていた場所である。今ではすっかり普通のカフェに成り下がった感が否めないのだが、それは表向きだけのこと。中に踏み込んでみると、外の喧騒とは全く異なりいきなり19世紀後半にタイムスリップしたかのような雰囲気に陥る。

この店もできれば店内でくつろいでもらいたい。通りに面したところにも安物カフェのようにテーブルと椅子があるのだが、あんな埃だらけの場所でお茶やケーキを食べるキチガイは無視していただきたい。なんであんなにオープンエリアでのんびりしたいという人が多いんだろうか!?

店内はそこそこ広いように見えるのだが、実際にはそんなに広くない。ただ、広く見えるのは店内の天井がすごい高いからである。天井から吊り下がっている電灯もオシャレだし、壁には超巨大な鏡があったりするのもすごい。なにに使うんだ、この鏡は!?というようなくらい大きい。さすが1899年に創業した老舗のカフェだ。ここで頼んだのは、アイスコーヒーとホットのエスプレッソ。さて、エスプレッソは、小さいカップにすごい濃厚なコーヒーが出てくるというのは、いまでは日本でも飲めるようなものになったので想像通りだが、アイスコーヒーを頼んだときにやってきたものは、日本の喫茶店でも出てくるような、冷たいコーヒーに氷が入ったり、店によってはグラスではなく銅器だったりするようなものが出てくるのかなーと思っていた。ところが、実際にテーブルに出てきたのは、色はまるでチョコレート、そして上にホイップクリームがたっぷり乗っているものだった。ヨーロッパに行くと、日本の常識のようなものが、違った形で提供されていたりするから困ったものだと思うのだが、コーヒーでのびっくり仰天は、ベルギーのブルージュで頼んだウィンナーコーヒーを頼んだときに、中に高いアルコールが入ったリキュールが入っていたときの衝撃と同じである。

あまりにもあっけに取られたような顔をしていたので、どうやら一緒にいた友達が、「エスプレッソに替える?」と言ってくれたのは有り難い。あんなミルクたっぷりのものなんか飲みたいとは思ってもいなかったので、有り難かった。

昔は上流階級の社交場だったところも、いまではすっかり観光客と地元の常連客が集まる雰囲気がいいカフェなので、オペラ劇場の観覧のあとに疲れたらここでお茶を飲んでいるのもいいだろう。

Cafe & Bistro Muvesz
URL : http://muveszkavehaz.hu
Address : Andrássy út 29.
Telefon: 06-1-343-3544
Open : 9:00 - 22:00 (No Holiday)

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