ブダペストにも乗り降り自由なホップオン・ホップオフバス(Hop-On Hop-Off Bus)というのが存在する。ブダペスト市内の主な観光場所をバスでめぐり、好きなところで降りて、好きなところから勝手に乗ってくるというシステムのバスである。2種類のバス会社があり、Giraffe Hop On Hop Off Bus Tourと、Budapest Circle Sightseeing Hop On Hop Off Tourというのがある。どちらも拠点はデアーク広場から出ているものなのだが、通るコースはそれぞれでちょっと違う。どちらを選ぶかは、内容と値段を確認したうえで選べば良いと思うのだが、自分たちは全社のGiraffe Hop On Hop Off Bus Tourを選んでみた。
バス券購入は停留所になっているところに、だいたいは簡易テントみたいな出店が出ているので、そこで購入すれば良い。自分たちの場合は泊まっているホテルのコンシェルジェに行って申し込みを行った。ホテルでも簡易テントでもそうなのだが、ツアーの紹介パンフレットがあるので、それを事前に眺めているのが良いかもしれない。ホテルだと、言葉が通じない場合でも、これに乗りたいーと言えば、あとはホテルの人は心得ているのでちゃかちゃかーと処理をしてくれるものだ。
さて、ここからはGiraffe Hop On Hop Off Bus Tourの場合だけの説明になる。
Giraffe Hop On Hop Off Bus Tourは全部で3コースから成っている。バスのコースの詳細は該当サイトを見て確認してもらえればいいのだが、赤線、黄線、青線だ。このうち青線はドナウ川での船のツアーになる。赤線はだいたい2時間のコース、黄線は1時間20分のコース、青線は1時間のコースである。
チケットは大人1人4500HUF(2011年9月現在)であり、初日は日付の入ったスタンプを押してもらう必要がある。そして、なんとうれしいことに、スタンプを押してもらった次の日も1日このバスに乗れるのである。要は2日間券なのである。そのあいだ、何度も乗り降りしてよい。赤線と黄線については何度も利用してもいい。船のツアーである青線だけは、1度使うと2度乗ることはできないような仕組みになっている。面倒くさい王宮の上のほうに行くときに、このHop On Hop Off Busを利用して行き、ある程度見たら、次にきたHop On Hop Off Busに乗ってまた下界に下りていくというのもありだ。上手に使えば、このバスもなかなか魅力的だと思う。
なお、船のツアーとしては、やっぱり夕暮れになる時間帯が一番人気のようだ。昼間のドナウ川からの景色というのももちろんきれいだとは思うのだが、それは対岸からそれぞれの対岸を昼間に見ても同じこと。やっぱり陽が落ちて、暗くなってから、スポットライトのように浴びているドナウ川流域の観光スポットを川から見るのが優雅な気持ちになる。でも、このような景色を見るために、同じようなことを考えている人たちが結構たくさんいる。だから、出発する時間は決まっているので、その時間にギリギリになって乗り込むのではなく、もう少し余裕を見て船乗り場のほうにいかないと、ゆっくり据わって見られないという状態になる。
Hop On Hop Off Busは、バスの場合2階建てになっている。天気の良い日は上のフロアーに乗って観光するのも良いだろうが、天気の良い日を舐めていてはいけない。ブダペストの日差しは乾燥している上で、かなり強い。単に座っているだけだと確実に日焼けする。一番先頭の部分だと屋根がついているので、なかなかダイナミックな景色が見られると思うので、そこに座るのが良いだろう。あとは、赤線および黄線に関しては絶対左側の座ったほうが良いだろう。船の旅の青線の場合は逆で右側に座ったほうがいい。理由は座ってみればわかるが、そのほうが景色が良いからである。
すべての路線においてイヤフォンガイドがついている。なんと日本語のガイドがあるので、席に着いたら是非日本語のアナウンスで流れるガイドを聞くと良い。初めてブダペストに来て、ブダペストにある観光地の説明を聞くのであれば、このガイドはなかなか情報豊富なので良いガイドだろうと思う。ただし、船の旅だけは英語とドイツ語のガイドしかない。しかし、その前に赤線と黄線に乗って、青線が説明する観光拠点の説明を聞いていれば何の問題も無いだろう。
すべての停留所で絶対止まるし、「次はどこどこである」とアナウンスが入るので、降りる場所が決まっている人は、そのアナウンスに従って降りる準備をすれば良い。路線バスと違って降車ブザーなんていうのは存在しないし、乗る人がいないからといって、停留所をすっ飛ばすということもしない。あとは、道路事情によるかとは思うのだが、予定の時刻より多少前後してバスは到着することになると思うので、バスが来ないかもといわずに、ちょっと待ってみるのも良いだろう。
バスはグルグルとずっと廻っているので、デアーク広場を経由して前後の停留所間を移動したいという人でも全く問題なし。一度全員デアーク広場で下ろされると勘違いしている人もいるようなのだが、それは大間違いである。確かに一度デアーク広場で、乗務員が交代することからちょっとだけ停留所に滞在する時間が長くなるというのもあるが、それも気を落ち着かせて待っていれば絶対良い。あと、運行中立ち上がったりしていると、1階にガイドのような人がいたりするが、その人からマイクを経由して「立つな」と叱られるので注意だ。どこから2階の様子を見ているんだろう?謎。
0 件のコメント:
コメントを投稿