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センテンドレの代表的なセルビア正教の大聖堂(Belgrad Szekesegyhaz Szerb Ortodox Templom)に行くには、中央広場から北のほうにちょっと歩き、途中から斜めに入る坂道に入っていく。途中、どうでもいいようなお土産屋が道沿いにたくさんでているのだが、そんなのは完全に無視していくべき。でも、客引きが全く無いので、歌舞伎町を歩くよりは全然楽勝だ。
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坂道を歩いていくと、いきなり森みたいなところに出くわすのだが、そこが大聖堂。落ち着いた庭園のような庭が特徴なのだが、自分たちが訪問した9月下旬に行くと、ちょうど栗が熟れて落ちてくる時期であるので、木の下はかなり危険。注意していないと、頭の上からいきなりとげとげのままの栗が落ちてくるのだ。ちょっとしか落ちてこないと思ったら大間違い。あちこちのところで栗が落ちてくる音が聞こえてくるし、木が鬱蒼としているので、裂けて通ることは出来ない。まぁ、せいぜい注意しても無理だろう。運がよければ当たらない。運が悪ければ当たる。ただ、それだけだろう。
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大聖堂の壁は白と赤を基調とした建物であり、尖塔がくっきりと空に向かって伸びているスマートな建物である。建物の入口には、セルビア語、マジャール語、英語の3ヶ国語で建物の名前が記載されているし、「入口」を意味するところも3ヶ国語で書かれている。セルビア正教なので、基本的にはキリル文字を採用している。
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入口のところで入館料を支払うことが必要なのだが、その入館料はこの大聖堂と、同じ敷地内にある美術館との共通券になっている。さらに、どちらでもカメラで撮影をする死体という人は、別途追加料金を払えばいいのだが、これも共通権になっているので、どちらかで支払えば問題なし。入口の婆さんが「先に博物館に行く?それとも大聖堂を見る?」と聞かれるので、どちらを先に行っても良いだろう。好きにすれば良い。
大聖堂に行ってみると、これが見事な祭壇は必見である。太陽光がめちゃくちゃ入るようなつくりになっているので、祭壇に書かれている絵画が色あせするんじゃないのかな?とおもったのだが、そういうのは無頓着のようである。センテンドレでは一番鮮やかな祭壇になっているので、近くても遠くてもいいので、是非観るべきである。
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同じ敷地内の博物館は、この大聖堂で使われていた聖職者の道具はもちろんのこと、たくさんのイコンが飾られている。イコンをたくさんみられるのは、キリスト教でも正教系統でしかあまり見ることができないし、ごちゃごちゃした銅像やら胸像で無知な信者たちを圧倒させたカトリックとは違って、肖像画で信者に宗教心を植えさせた正教のほうが実は好きである。カトリックの場合、途中からキリストやマリアの像が妙に人間らしくなってしまうような描き方になったのだが、イコンに書かれるキリストやマリアは、目の玉がぎょろんとしていて、いかにも絵画だというようなものだから、観ようによっては漫画ちっくに見えるのがおもしろい。しかし、あまり保存状態の良いイコンを見ることはないので、是非この博物館にきてたくさんのイコンを見るのも楽しいだろう。
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イコンだけではなく、そのほかセルビア語で書かれた正教に関する宗教の記載がたくさん展示されてもいる。しかしキリル文字だし、セルビア語なので、なにが書かれているのかさっぱりわからない。でも、こういう古いものが残っているのは実は観ているのが楽しい。
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Belgrad Szekesegyhaz Szerb Ortodox Templom / Szerb Egyhazi Muzeum
Address : Patriarka Usta 5
Phone : (26) 312-399
Open : 10:00 - 18:00
Holiday : Monday
Admission Fare : 600HUF
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