デアーク広場からシナゴーグに向かって歩いていく手前の細い通りのドブ通り(Dob ut)を入っていく。そして、途中の道はだんだん暗くなっていき、特に怪しい人たちが横から現れるようなくらいのところであるため、ビクビクしながら歩いていくと、目的のレストランKolevesが存在するのだが、最初はレストランの位置がどこにあるのか分からなかった。だいたいレストランというと、入口にレストランメニュを掲げたり、それなりに客寄せするようなデコレーションがあったりするものだったのだが、このレストラン、自分がレストランだとは全く思って居ないようなところのようだ。どちらかというと、レストランではなく、カフェ・バーの延長で御飯も提供しているというようなところである。
店内はそんなに遅い時間帯ではないのにも関わらず、早い時間帯から酔っ払った人たちがワイワイやっていた。そんなところに「ご飯を食べにきた」ようなアジア人がやってきたので、客の数人は何しに来たのだ?というような顔をされた。いいじゃん、別に。ご飯食べに来たのだよ。でも、店員は普通の客のように当たり前としてもてなす。そりゃそうだ。
店内の雰囲気は、最近のポップスが掛かっているような典型的な店なのだが、天井からなぜか雨傘がぶら下がっているので、なんじゃこれ?と思う。インテリアに斬新さはあるものの、なぜかパッとしない。それも天井が暗いからかもしれない。
しかし、御飯はちゃんとしてものを提供してくれるので、全く問題なし。むしろ、ちゃんとしすぎていて拍子抜けをした。カフェのついでに御飯を提供しているような程度のものと思っていたが間違っていた。ごめんね、オーナーの人たち。
さて、この店で食べたメニュは下記の通り。
・Matzo Ball Soup with Goose Leg and Vegetables : 650HUF
・Goose Liver Pate with Truffle : 1450HUF
・Duck Breast in Chestnut Honey, Fried Celeriac with Dates Apple Sauce with Chilli : 2950HUF
・Spinach and Ricotta Lasagne : 1890HUF
夜になると少し涼しくなってくるところだったので、体を温めるという意味ではちょうどいい温かさのスープだった。それに旅行時には野菜不足になりがちなので、おもいっきり野菜たっぷりのスープにしたのはまたちょうど良かった。しかし、名前がボールスープと書いているだけあって、結構スープの量が多くてびっくりした。もちろん、これだけの量だと一人で全部食べるのは無理。シェアしたのは言うまでも無い。
ペースト状になった鴨のフォアグラは、ちょっとだけ出てくるのかと思ったら、カップ一杯なみなみと満載されて出てきたので、これは吃驚。これだけ食べていたら、完璧にデブるなと思ったが、パンと一緒に食べるとこれが美味い。もちろん、口直しのために一緒に提供されたちょっとした野菜と一緒に食べるのも良い。でも、ここで驚いたのだが、跡からいろいろな店に行って見て分かったことがある。どこに行っても、フォアグラを注文すると、めちゃくちゃな量が出てくるのがハンガリーである。さすがフォアグラの産地だと言えよう。
鴨肉のフライは、想像通りの味の料理。鴨肉はやっぱり美味しい。一緒にカレーみたいに添えて出てきたこのソースがまた美味い。フルーツソースなんだと思うのだが、この甘さと鴨肉がうまい具合にあっているところが、食欲をそそる。少し味が濃いので、最初に注文した野菜スープと一緒に食べるとまた味が抜群になる。
ほうれん草のラザニアは、おなかを膨らせるにはちょうどいいものだった。フォアグラとラザニアの組み合わせは、満腹になるような素材の集合体だとは思うのだが、これに赤ワインを加えてしまうと、もう飲兵衛の食べ物として思えない。逆に言うと、ワインが無かったら、なんとなく寂しい食べ物集団となりえたかもしれない。
量はさほど多くないようにみえるかもしれないが、実際に口に入れてみると、意外にも量が多かった気がする。
料金はどこに行っても、ハンガリーフォリントの現金で支払い。カードで支払うことはまずない。理由はいくつかあるのだが、代表的なものは、ハンガリーフォリントを日本に持って帰ってきても全く意味が無いので、さっさとフォリントを使い切ってしまおうということ。足らなくなればまた換金すればいいのだが、中途半端に持っていても全く役に立たないので、使えるところでは片っ端から使ってしまおうというのが一番の理由。だいたいハンガリーのレストランはそんなに値段が高いわけじゃないので、値段がわかんないから現金で払えないかもしれないなんていうこともまずない。だから、ジャンジャン現金で払う。
あと、ハンガリーのレストランは、ガイドには「チップを考えて払って」と書いてあったりするが、だいたいの場合チップは含まれている。だけど、たまにレシートにチップが入っていない場合があるのだが、そのときには心づけだけは置いていけばいいだろう。10%は置かないとだめというルールは特に無い。日本のようにチップがない国から来た場合には、チップを考えるのが本当に面倒くさい。最近はハンガリーでもチップを含んだ料金で表示されるのでとてもありがたいものだ。
Koleves
URL : http://www.koleves.com/
Address : V11 Kazinczy utca 35, Budapest 1073, Hungary
Phone : +3613221011
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